2021年を迎えて、抑えておきたい世界の10大リスクです。
これは、世界最大の政治調査会社『ユーラシアグループ』が発表したものです。
ユーラシアグループは、2010年に世界の10大リスクに、日本の『鳩山政権』を取り上げ、2010年中に退陣の可能性を予測して、見事に的中させた例もあります。
世界的に非常に信頼のある調査会社です。
1位 | 46*(46アスタリスク)第46代大統領 |
2位 | 長引き新型コロナの影響 |
3位 | 気候変動問題 |
4位 | 米中緊張拡大 |
5位 | グローバルなデータ争い |
6位 | 高まるサイバー空間紛争 |
7位 | 孤立無援のトルコ |
8位 | 原油安の打撃を受ける中東 |
9位 | メルケル後のヨーロッパ |
10位 | 混迷が続く中南米 |
アメリカ大統領の何が問題なのか?
先日、トランプ大統領の支持者(一説には支持者ではない)が、議事堂を占拠して、警官50名負傷、死者5名という暴動が起きました。
アメリカの民主主義が危機にさらされています。
コロナで世界で最も大きな被害を受けている国がアメリカです。
世界秩序を取り戻すためのリードができるのか?
世界で最も強大な民主主義国家でいられるのか?
ジョーバイデンさんは、決して支持率が高いというわけではありません。
トランプ大統領を支持しない選択肢として投票された方が多いのが事実です。
そして、バイデンさんは現在78歳です。
2期目の就任は難しいと意見も多いです。
トランプさんが影響力を持ち続けると、4年後にトランプさんは78歳で再就任する可能もあります。
バイデンさんが4年で行動したことを全て覆しかねません。
『K字回復』という言葉をご存じでしょうか?
景気が極端に2分化する状況をいいます。
アメリカでGAFAと言われる『Google』『Amazon』『Facebook』『Apple』は好調で株価も高値を更新しています。
しかし、飲食店は不調で、昨年までで25兆円を超える損失と言われています。
アメリカは政治も経済を不安定化要素が強いです。
一方で、中国は非常に発展を主張しています。
中国共産党も2021年で100年目の節目として、大切な年になることをアピールしています。
自国開発(シノファーム社)したコロナワクチンが世界へ提供されることを『健康のシルクロード』とうたっています。
ワクチンを世界へ提供することで、世界での立ち位置を変えようとしています。
そして、中国はロケット火星探査機も打ち上げていますし、宇宙覇権争いもあります。
中米の緊張は激化するでしょう。
日本の立ち位置も難しくなりますが、日本は、2021年重要な役割があります。
今年、日本はTPP11(環太平洋パートナーシップ)の議長国になります。
中国はTPPに参加することを検討しています。
アメリカもバイデンさんの意向としては参加の可能性を示唆しています。
日本が、上手く中国とアメリカを繋ぐことができるのか?
中国が独自のルールをTPPに押し付けていても上手く調整できるのか?
菅政権の手腕が問われます。
他人事ではない、一人ひとりが世界的に視野を広げて考える必要がある時代だと考えます。
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