

野村萬斎さんの勝呂シリーズ『死との約束』の結末や見解、ネットの感想を紹介させて頂きます。
原作:アガサクリスティ&脚本:三谷幸喜の内容で、『オリエント急行殺人事件』『黒井戸殺し』に続く3作目でした。
今回は、2週に前後半を分けてというわけではなく、21時~23時40分と長目ではありますが、1夜完結というものでした。
個人的な感想としましては、とても面白かったです。
役者さんもキャスティングが良かったと思いました。
3作目になると勝呂というキャラクターも違和感なく面白いですし、純粋に『犯人』『手口』『動機』の考察を堪能できました。
手口は注射器を使ってと提示されていましたが。
ただ、時間的に捜査して推理していく時間が短かったです。
そして、犯人がそんなに早く走れるなんてズルい!と思ってしまいました。
さて、以下ネタバレにになります。
『死との約束』の犯人は?動機は?
●犯人は、婦人代議士(鈴木京香)でした。
●動機は、金持ちの未亡人(松坂慶子)に弱みを握られて脅されていた。
●背景は、鈴木京香は今でこそ期待の新鋭代議士ですが、過去は泥棒をしており、松坂慶子は刑務官をしており、鈴木京香の顔を覚えていました。
プライドの高い夫人は、代議士という立場によって、鈴木にホテルの部屋を変えられた恨みから、一生付きまとって奴隷のように扱おうと思ったわけです。
鈴木はお金で解決しようと考えましたが、夫人はお金持ちですから受け取るはずもなく、鈴木は殺すしかないと犯行に及びました。
●鈴木が天狗の格好をして軽快に山道を走れたのは、過去、泥棒をしていたから。
●勝呂が初めに鈴木を疑ったのは、天狗の服の丸い玉の装飾の色が『赤』とハッキリ覚えていたこと。普通は遠くて曖昧になるため。
●鈴木は、崖なら飛び降りるという自殺を選択しました。勝呂は警察にお願いして『自殺』ではなく『転落死』ということで処理されました。
勝呂は優しい?名探偵コナンや浅見光彦との違いは?
勝呂は犯罪者に優しいですね。
犯人を詰めて自殺に追い込んでいるわけではなく、立場や背景を重んじて選択する猶予をあげています。
犯人本人だけでなく、周りの方への配慮も考えています。
勿論、死を選ぶことは良くないですが、犯人にとって、その周りの人にとって何が最善かを考えてあげています。
『オリエント急行殺人事件』でも、全員が共犯だったわけですが、真相は伝えつつ、別の犯人がいたことにするか、自首するかを選択させました。
『黒井戸殺し』でも、犯人の姉のことを考慮して、真相を公開するのを半年延ばしました。
一方、名探偵コナンはどうでしょう?
何が何でも死なせない、生きて償え!というスタイルです。
浅見光彦はどうでしょう?
心に入り込むことが上手く真相にたどりつきますが、『ただ、真相が知りたい!』というスタイルです。
逮捕にこだわってはいないので、警察が一緒でないと、後は犯人任せのように思います。
猶予を与えるようなことが多い気がします。結果、犯人が死を選択すことも少なくないような、、、。
警察の十津川警部などもコナンのスタイルです。警察だから当たり前ですが。
コナンが正論なのでしょうが、やはり、ケースバイケースで配慮する勝呂は優しいと思ってしまいます。
『死との約束』のネットでの反応は?
続編まだまだいけるは
だんだん萬斎ポアロに慣れてきた
皆、本格ミステリーに飢えてんだよな
あとイギリス好き
まあ、犯人の名誉を考えてあげてるよね
何でもかんでも生きて殺人犯として償えというコナンの方が酷い
コナンの犯人って結構不可抗力というか仕方がなかった場合多いのにね
末っ子は心の病が治ったけど、二女だけ何のメリットもなかったな
原作ではその後結婚するから、てっきりあの税理士とくっつくかと思ったのに
推理披露時の回想シーンでは映ったがリアタイ時は映ってなかったと思う
赤い玉は天狗に化けた時に身をつけてたやつ
思わぬ出会いが旅の醍醐味というセリフは伏線になってたのね
作品自体も有名だけどオリエント急行は今回より面白いと思ったなぁ
ほんとこれ
慶子死ぬまで時間かけすぎ
オリエント、黒井戸は何回も観た
またやらないかな。
黒井戸殺しの完成度の足元にも及ばなくて残念
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