綾瀬かるかさん、高橋一生さんの『天国と地獄』の最終回、結末、残った疑問や解説を記事にしています。
まず、最初に『天国と地獄』は素晴らしかったです。いくつかの数字的な評価も得ております。
・最終話の平均世帯視聴率は20.1%
・Twitter世界トレンド1位
何が良かったのか?
『ミステリアス&考察&ヒューマンドラマ&キャラクター&キャスティング&綾瀬さんと高橋さんの入替りの演技&挿入やBGM』が上手くハマったように思います。
1話から8話までは考察も盛り上がりました。
Youtubeでの考察も多かったです。『入れ替わり』『数字の謎』『名前の数字が散りばめられている』『ワード(∅など)』『ポンコツな八巻の存在』複雑そうにみせる見せ方が上手かったです。
結果としては非常にシンプルなストーリーでした。
考察が考察を呼んで複雑に深読みする人が続出していました。
しかし、シンプルにしたことで、最終話含む2話のヒューマンドラマが冴えたと思います。
正直、最終回での望月(綾瀬)と日高(高橋)の取調べ室でのシーンは感動しました。
入替ったが故に生まれた絆『あなたが私で、私があなた』というお互いを想う心情が表現されていたと思いました。
日曜劇場ということで、複雑すぎず、ドロドロせず、『正義』ということを考える上でも、大成功のドラマだったと思います。
続篇を望む声も多いですが、これで1つの奇麗な結末だと思います。続編があれば視聴しますが。
『天国と地獄』最終回の内容(ネタバレ)
最終回の全般を占めたのは、日高(高橋一生)が兄の朔也が行った殺人を、断固として自分が行ったと主張することに対して、望月(綾瀬はるか)がどう向き合って主張を変えさせるか?
『殺人はしていない』と言わせるか?
そして、河原(北村一輝)も、日高は殺人を犯していないとわかっており、望月をかばっていることに気付いていたため、日高にどう真実を認めさせるか?
日高、望月、河原とそれぞれの『正義』がポイントでした。
日高が自分が殺人を行ったと主張している理由は、兄の東朔也を殺人犯にしたくないことと、望月(綾瀬)に捜査が追及されないようにするためでした。
つまり、望月(綾瀬)を守るためという想いからでした。
●日高は終盤まで、自分が殺人を行ったと主張します。
①望月の部屋から殺人で使用した道具類が発見したことについては、望月がしつこかったので陥れる為に自分が隠したと主張
②SDカードに、朔也の犯行声明の動画があっても自分が言わせたと主張
●河原(北村一輝)がどれだけ詰めても、日高は主張を曲げません。最後は、望月(綾瀬)に任せます。
●涙ながらの下記の望月の想いを受け止めて、日高は自分はやっていないと涙ながらに認めます。
●陸は、望月の家から「行ってきます」と出て行き二度と戻ってきませんでした。
●東朔也は、被疑者死亡で3件の殺人容疑
●日高は、証拠隠滅2件、死体損壊2件の容疑⇒計3年の実刑判決で刑務所へ
●望月は、お手柄とやらかしの差し引きで、警察学校へ。なぜか八巻も。
●望月は警察学校で教鞭をとることが肌にあっていた。そして穏やかな日々を送る。ムショ中、日高は丸刈り。
●3年後、日高は暫くして望月を呼び出す。日高は凶器でもあった母の形見でもある石を見せ、感謝と入れ替わりの持論を伝える ※下記参照
●ふたりが「さよなら、じゃお元気で」「あたなも」と別れた時に石が光り、2人はまた入替ってしまいます。
●ふたりは入替ったことに気付き、望月(中身は日高)が「取り敢えず、今、お勤めどちらですか?」で終了です。
『天国と地獄』二人が入れ替わった理由は?
恐らく最後の日高のセリフの通りだと思いたいです。
入れ替りは、日高の母の形見である石の力でした。満月も影響しているのかもしれません。
日高は次のように望月に伝えます。
「今になって思うと、母の願いだった気がするんです、あの入れ替わりは」
「際限なく間違っていく2人を、何とかしてくれって」
「母があなたに頼んだんじゃないかって思ったんです」
「ちゃんと、あるべき姿に戻してくれって」
明確な答えはわかりませんし、わからなくていいのだと思います。
そして、最後のシーンで入替った理由は、
「母のいたずら」か「ふたりを繋げておくための母の願い」だと思います。
満月の夜にロマンチックですね。
入れ替わりの要因は、「石」「満月」「手錠」「階段から落ちること」とセットになって起こることだと思われましたが、恐らく「石の力」と「満月」だけだったようです。
『望月の正義』日高へ犯行を否定させたセリフ(想い)
「私は10歳の時、警察官になろうと決心しました。学校で濡れ衣を着せられたからです」
「そんな私が、誰かが濡れ衣を着ていくのを見過ごしていいと思う?」
「もし、これを見て見ぬふりをしたら、その瞬間、私は私の正義をなくす」
「もう警察官をやるべきでないと、自分で自分に引導を渡すことになる」
「警察官は続けられない」
「同じことなのよ、どっちだって、辞めることになる」
「したでしょ、この話、、、頭いいくせにどうしてそんなこともわかんないかな」
「あなたは私だったくせに、、どうしてよ?」
「私に私の正義を守らせて」
「私のことを守りたいなら、あなたは私のために本当のことを言うべきでしょ」
日高は河原の取調べでは自分の正義より望月を守ることを選びました。その望月に、望月の「正義」を守らせてと言われたら、守らざるを得ないでしょう。
日高はこういう人なんですね。
『河原(北村)の正義』日高への男気ある訴え
「サイコパスのお前は、お兄ちゃんにその死をプレゼントして回った」
「じゃあ、なぜまた奪う?」
「この殺人は、お兄ちゃんの声じゃないのか?」
「立場の弱い人間が、いかにたやすく奪われ続けるか。そして立場の強い奴らも最後はこういうふうに自らが奪われることにもなる」
「そんなことが言いたかったんじゃないのか」
「やってることは人殺しだ。きたねえ、しゃがれた、聞くに堪えない声だ。」
「でも、それでも声は声だ」
「お前にその声を奪う正義はあるのか?たかが女一人のために」
河原は日高の「正義」に訴えかけました。しかし、日高は自分の正義では動きませんでした。
ただ、河原の正義を見ることができたシーンでした。
河原(北村)達は『望月と日高』の入替りに気付いていた?
絶対に気付いていません。科捜研?の新田も同様です。
そんな神秘的なことは、通常は論理的に証明しながらでも説明しないと想像もできないでしょう。
まして警察という立場でそんな非論理的な現象は想像もしないでしょう。
河原は、望月と日高は恋愛関係にあると思っていたはずです。
殺人は東朔也、そのサポートで日高、日高の手助けを望月が行ったと想定していました。
そこまでして男性が女性を守るということは、一般的にはそういう理由しかないはずですから。
河原は、断固として自分がやったと言い張る日高に「メロドラマやってんじゃねーんだよ!」と詰め寄っています。
八巻や陸は2人しか知らない想い出で確認しようがあるでしょうが、簡単に信じた日高の秘書はロマンチックな人なんでしょう。
陸はなぜ望月(綾瀬)のもとを去ったの?
役得と言われた陸くん、最終回では嫉妬からSDカードを隠して嫌な奴と思いました。
しかし、最後は、師匠の想い・声を届けようとSDカードの動画を鹿児島県警から送信します。
しかも、自分が送ったことは伏せてました。
学歴はなさそうですが、正しい判断ができ賢く真面目で純粋で理解力がある設定です。
望月が「月」、日高が「日」、その間の「陸」ですから、非常に重要な存在だったと思います。
陸が望月のもとを去った理由は、本人の口から説明がないのでわかりませんが「愛と感謝と男気」でしょう。
望月と日高の船内でのやり取りや絆を目の当たりにして、自分が望月の家に居候していてはいけない、愛してはいけないと判断したのでしょう。
望月と一緒にいること、望月のために頑張ること、居候生活は楽しそうでしたが、相手の幸せを考えて最善と思うことを実行したのでしょう。
自分を変えようという想いもあったのかもしれません。
ちょっと物分かりが良すぎで、カッコ良すぎな気もします。
『天国と地獄』まとめとして
複雑な考察や大どんでん返しを期待した人には物足りない終盤だったかもしれません。
筆者も考察を好みますので、もっと複雑な内容を期待しており、終盤の展開に残念に思うところはありました。
しかし、逆に登場人物の想いが深く表現されていて見入ってしまいました。本当に満足です。
綾瀬さんと高橋さんの入替りの演技には賛否両論あるようですが、二人とも上手かったと思います。
役者冥利に尽きたのではないでしょうか。
高橋さんの最後の取調べの飄々とした雰囲気や表情が逆に感動してしまいました。
脚本も良かったのでしょうが、演者が素晴らしかった。
筆者は鹿児島に所縁があるので、奄美大島がクローズアップされて良かった!でも、そんなに神秘的ではないようなww
『天国と地獄』ネットでの感想や反応は?
奄美大島とかなんだったんや
幾つか謎残ったままだし、ちょっとファンタジーすぎる。
続編が出て全てスッキリしたら評価してもいいけど、このままじゃ、ねぇ…
最後に石持ってる時点でまた入れ替わるのかって分かっちゃったしw
テルーの歌を思い出した
天国 双子の弟
地獄 双子の兄
綾瀬は関係ないよな
この二人結婚すればいいのにw
なんかお似合いなようで、全く合わないような気もするw
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