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男磨き部IMPROVE | 健康寿命国の日本だが、歯は圧倒的に短命国なぜなのか?

男磨き部IMPROVE | 健康寿命国の日本だが、歯は圧倒的に短命国なぜなのか?

 男磨き部IMPROVEとしては、歯は重要なスペックであり、短命であってほしくない!どこの国より長寿であって欲しい!と考えております。 

 歯は人間の健康はもちろんのこと、身体や美容にも大きく影響しております。体に問題が生じた際、歯が影響しているケースは少なくありません。脳にも影響しますし、発がんにも影響していることがあるそうです。

 先日、熱い情熱をもった歯科医の先生と話をさせて頂く機会もあり、改めて歯について、世界における日本の実情を調べてみました。

本当に日本は健康寿命大国?

WHOが毎年発表している統計資料に掲載されている世界各国の平均寿命

 WHO(世界保健機関)が2018年に発表した資料では、1位は日本で男女の平均寿命は84.2歳です。 現在、世界一長生きの国となっている。 2019年の現在では1位ではないかもしれませんが、トップクラスであることは間違いないでしょう。

余談ですが、平均寿命とは、亡くなった方々の年を平均した統計ではありません。「今年生まれた子が何歳まで生きるか」を予想した値です。定義は、0歳児の平均余命(へいきんよめい)です。つまり平均値ではなく期待値です。

何歳まで生きるかの期待値??どうやって期待値を算出するの?と思ってしまいます。

実際には、各年齢の死亡率を調べます。この死亡率を使って10万人の0歳児が何歳まで生きられるのかシミュレーションします。

例えば、平成17年の資料では、0歳の男の子の死亡率は0.00298(0.298%)です。したがって1歳を迎えられるのは99,764人。1歳では0.00045なので2歳を迎えられるのは99,680人。こうやって最後の1人になるまで計算を繰り返し、最後に、各年齢の生存者数をすべて足し上げて、10万で割ったものが0歳児の平均余命です。

一見、ややこしく感じますが、理解すると納得できます。

上記から日本が健康大国であることはデータでも間違いないです。

データからみる日本人の歯は短命!

 70歳で残っている歯の平均本数です。スウェーデンに対しては半分以下、アメリカに対して半分という状況です。

日本食は健康だ!日本の食べ物は安全だ!日本製品は優秀だ!日本の科学は素晴らし!日本人は勉強家だし礼儀正しい!信用できる!といった海外からの声を聴いたことがあります。

確かに技術力は世界トップクラスであることは間違いないと思います。そして医療も発達している。そうでなければ平均寿命が高いはずがない。なのになぜ歯の健康寿命は短いのだろう?このデータに疑問をもちませんか?

日本が世界的に歯の健康で遅れをとっている理由は?

筆者は話を聞いたり調べているうちに6つの原因があると考え調べてみました。

1.遺伝的な要因

 日本人の骨格の問題、食文化、風土や気候といった要因もあるのではないかと思います。欧米人に比べて骨格が弱い印象があります。背も低いし、細い。食文化も豊かで、風土的に季節も四季折々で良くも悪くも菌が多いのではないか?

しかし、この仮説は0ではないですが、概ね間違っていたようです。むしろ日本人は骨格は細くとも歯はしっかりしていたようです。昔はスウェーデンの方が虫歯が多かったというデータがあります。つまり、遺伝的な要因はあるかもしれませんが、現状に至っている大きな要因ではないと言えます。

2.歯のケアの仕方が違う

 これは、皆さんがいう間違いない要因の1つです。歯の磨き方は小さいころから、多々教えてもらう機会がありました。しかし、歯磨きだけです。欧米でのケアは、歯磨き、そしてフロス(糸ようじ等)、うがい液(リステリン等)を使用することが当たり前のようです。

先日、ガフェで海外の女性が近くの席に座っておりました。その方は食後にフロスを上手に使っておりました。国にもよりますが、フロスを使うことは一般的なようです。日本ではまず見かけられない光景でした。

歯をダメにするのは菌です。怖いのは歯周病。歯医者さんが言ってましたが、歯磨きでカバーできるのは、6~8割程度。専門知識を持っている人でもそれが限界で一般の方はもっと低いのではないかと考えられます。

では、なぜ日本では海外のようにフロスやうがい液が浸透していないのでしょうか?

3.指導と教育が行き届いていない?

上記2のとおり、歯磨きだけでは不十分なのです。では、なぜそのような指導が教育されないのでしょうか?あたかもシッカリと歯を磨けば、虫歯にならないよ~といっているように感じます。

歯磨きだけでは不十分ということは大半の方が知っているのになぜでしょう?指導する必要はない、そう判断している誰かがいるのかもしれません。大きな組織の上層部の考えはわかり兼ねますが、筆者は真実をみんなに知ってもらう指導と教育が必要だと考えております。

結果、日本人は歯に対する意識が低い。デンタルIQが低くなるということになります。その方が都合のよい方達がいるのかもしれません。

4.予防歯科の意識が低い

 上記ではふれてますが、歯をダメにするのは菌です。歯周病が大きな要因です。歯を磨いて、フロスを使って、うがい液を使っても、完全ではありません。歯石を完全に0にすることは不可能でしょう。そうしますと、定期的に歯石を除去してもらう必要はあります。

 この資料から、日本は予防歯科やクリーニングを受けていません。圧倒的な違いです。

なぜ予防歯科にいかないのでしょう?時間がない、お金がもったいない、意識が低い、全て当てはまるかもしれませんが、定期的にいかない方が、結果として時間とお金を費やすことになることも理解しておく必要があります。

5.虫歯の治療の仕方が違う

 スウェーデンでは、先を見越した歯の治療を行い、日本では現状の虫歯を治すことに重きをおくという話があります。

銀歯を多用してきたのは日本だけだそうです。私もクラウンブリッジ?なる材質のものを被せてもらったことがあります。歯医者さんの話では、

『金属の材質は歯と違いすぎてなじまない。セメントで着けても隙間はできる。また近い将来治療しなくてはいない。治療の度に歯はボロボロになってしまう。歯は耐えられないし、そもそも違う材質のものをセメントで着けて大丈夫だと思いますか?』とのこと。

 確かにその通りに感じてします。筆者も、材質や治療について質問したいことはあっても、歯医者さんも忙しそうにしてるし、受付にもたくさん人が待っている。予約して行っても、緊急の患者さんは後を絶たないように感じた。とても話を聞くのは悪そうに感じてしまう。

 筆者が歯を被せてもらった時に聞かれたことは、『銀なら保険がききます、白なら保険がかかりません』ぐらいの情報だった。本当は、メリットとデメリットを聞きたいのだ。白の材質が何かさえ聞く間もなかった。確かに金銭的な余裕はない。しかし、将来を考えてもう少し判断材料は欲しいものです。

そもそも、なぜ白だと保険がかかるのか?利権が絡んでいるのか。大人の事情ってことなのかもしれないが、きっと審査・検査・条件等でまだ対応しれきれていないと信じたい。

6.国の医療補助が少ない?

 日本が歯の予防治療が進まないのは医療補助が少ないためではないだろうか?調べてみたところ、これは全く逆でした。次の図をご覧ください。

 日本の治療費は安いのです。医療補助は手厚いのが現状です。つまり、治療費が安いから歯を大切にしない?ということがいえるのかもしれません。

『虫歯になってから直せばいいや』『どうせ治るんだからギリギリまで待って、酷くなってから行けばいいや』という感情が芽生えやすいのかもしれません。

歯医者さんは今ではコンビニよりも多いですので、身近に感じすぎて、いつでも行けるという印象も強いのかもしれません。

酷くなってから治療に行くから一人一人の治療に時間が掛かったり、緊急の駆け込み受診になったりで、歯医者さんが混雑したりで、混んでるから行くのも予約いれるのも面倒といった、デフレスパイラルになっているのではないでしょうか。

7.日本人は歯医者嫌い?

 上記2で、日本人は予防医療やクリーニングのために歯医者に行く人が少ないことがわかりました。

日本人の歯医者さんの印象は、音が嫌い、臭いが嫌い、痛い、雰囲気が苦手、と極力お世話になりたくないと考えております。率直に、苦手というより嫌いな方が多いです。

上記6で、治療費が安く、身近に行けるから、酷くなるまで行かない傾向にあると書きましたが、酷くなってから行くから、尚、苦手になるのではないでしょうか。

麻酔を打ち、深くまで削り、治療も長引き、都度費用がかかる、これでは大変で面倒という印象しか残りません。

予防として通うようになれば、その様な治療を受けることなく、苦手意識もなくなるのではないでしょうか。

考えてみてください。溜まった歯石をとるぐらいなら、スッキリして気持ちが良いことだと思いませんか?元来、歯医者さんは口の中をスッキリしてくれる、衛生面を改善してくれる気持ちの良い場所なんだ!って思うように意識すると良いかもしれません。

<まとめ>

日本人の歯の健康寿命が短いのは、次のようなことが要因だと筆者の結論に至りました。

  • 遺伝的な要因は低い。
  • 歯のケアの仕方が違う。
  • 幼少期からの指導と教育が不十分。
  • 予防医療の往診が少ない。意識が薄い。
  • 虫歯の治療の仕方や方向性に違いがある。
  • 治療費が安く店舗数が多いのが仇になっている。
  • 日本人は歯医者が苦手で嫌い。予防歯科に繋がっていない。

<最後に・・・>

 筆者が特に気になったのが指導と教育が不十分ではないか?ということです。

 なぜ、幼少期の教育で、歯磨きだけでは不十分ということを教えないのか?確かに幼少期に歯磨き以上のことを教えても困惑してしまうかもしれないし難しいかもしれない。

 それなら、段階を分けて、幼少期・小学校・中学校できちんと教えればよいのではないか?きっと理由があるのでしょうが、非常に残念に思います。結果、デンタルIQが低いままになってしまいます。

 そして、歯医者の店舗数がコンビニより多いのは歯医者さんにとって厳しいとい言わざるを得ません。サバイバル状態です。お客様の取り合いになります。歯医者さんだって店舗運営ですからビジネスです。

 ビジネス上は、良い治療をしつつも、継続的にお客様に来てもらう方が良いに決まっております。お客様に来てもらわないと運営できません。もしかしますと、そういう背景から、銀歯が推奨されてきたのではないか?なんて考えてしまいます。まさに、利権や大人の事情です。

 筆者は、キシリトールが日本に紹介されて以来、予防歯科が飛躍的に進んだと思ってました。予防歯科の需要が増えたから、コンビニよりも多い歯医者さんが運営していけるのではないか。しかし、まだまだ日本の予防歯科に対する意識は低いようです。

 教育が進み、デンタルIQがあがり、予防医療の意識が向上し、そのために歯医者さんを活用する人が増えることが、日本人の歯の健康寿命を伸ばすことに最もよいのではないかと考え期待したいと思います。


 この状況を本気で変えよう!日本を歯についても健康寿命大国にする!と熱い情熱をもった医師を筆者は知っております。その医師の情熱ある話を聞いてみたいという方が、是非、当部のフロントセミナーをご検討下さい。人生観が変わるかもしれません。

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